低血糖症とは

交流会における参加者のことば

障害治療研修所では、年2回(春・秋)の全体研修会を行っています。全体研修会では院長、理事長の講演をはじめとする治療のための勉強をしていくと共に、会員相互の交流の場を作りリラックスした雰囲気の中での普段感じていることや苦労していることなどを話し合い共感しあう場となっています。

第24回全体研修会(機能性低血糖症)

第24回は交流会のテーマとして、「身体づくりについて」「低血糖症を治すための課題」を中心に、皆さんが普段思っていることについて声にしていただきました。

患者の母
統合失調症と診断されていた娘が、支援センターに通所中方を通じてマリヤ・クリニックを紹介されました。親子3人で通院するうち、娘だけでなく家族全員で定期的に受診・サプリメントを摂取するようになりました。栄養指導や診察を受けても最初はピンきませんでしたが、だんだん症状・身体のメカニズム・生活の留意点が繋がっていき、理解しながら留意点を生活に取り入れて行けるようになりました。

患者の母
娘が数々の不定愁訴を訴え、マリヤ・クリニックでの治療を始めました。ほとんど外出ができない時期もありましたが、現在は回復しています。パートで働いていた保育所では正社員になりましたが、早朝から夜遅くまでシフト制で毎日勤務時間も変わり、生活が不規則になってしまいました。正社員となり勤務し始めて2か月ですが、帰宅後食事もできずに2時間ほど寝て、起きて食事をするなど体力的に厳しくいつまで持つか心配しています。

患者の母
娘の治療でマリヤ・クリニックに通院しています。娘は改善してきたところで会社の営業として勤務しましたが、ノルマがきつくダウンしてしまいました。親として、家の中で身体を動かす声掛けや一緒に身体を動かすことは行っていますが、身体作りのために外に出てほしいということはなかなか伝わっていません。食事のサポートはできるので、引き続き行っていきたいと思います。

患者(女性)
治療を開始してから10年以上経過しました。治療をする前は寝たきり状態だったこともありましたが、現在はかなり動けるようになり改善を強く実感しています。地域振興、栄養療法の啓発活動など様々な分野に顔を出しているため常にフル活動で、他人から頼られることも多く、自分の体力の限界を超えて動いてしまいがちです。不定期に会議などが入るため生活が不規則になることも多いですが、体調が悪い時こそ生活を規則正しく送ることで、体調も安定すると気づきました。運動は時間がなくできていませんが、やらなければならないとは感じています。

患者(女性)
大学生の時に精神科の薬を飲み続けていましたが徐々に体調が悪くなりいっこうに回復しませんでした。母がマリヤ・クリニックを見つけ、2年間栄養法によりサプリメントをしっかり摂ることで仕事ができるまで回復しました。一度良くなったことで薬とサプリメントをやめたところ、仕事のストレスもありまた元の状態に戻ってしまいました。1年後に栄養療法を再開し、現在は精神的にも体力的にも落ち着いています。

患者の母
自殺願望があり、精神科で1日60錠の薬を飲まされていた娘が、マリヤ・クリニックで治療を行い改善しました。現在は結婚しており、食事や運動が心身の安定のために大事であることを理解している夫と幸せに暮らしています。娘は症状が重いときは外出することができなかったので、自宅でDVDのエクササイズをしていました。外に出られるようになってからは、スポーツジムでフィットネスを行えるようになりました。低血糖症治療の課題は、サプリメント代など保険適用にならないため費用がかかることだと思います。特に症状が重い場合は多くのサプリメントが必要になり、ある程度時間もかかる治療なので経済面で負担になります。

患者の母
娘が体調を崩し1年位してからマリヤ・クリニックで治療を始めました。現在は元気になり役者を目指しています。低血糖症は別の人格を生んでいたと今は理解できますが、精神状態が良くない時に、それが本当の娘の姿ではないと認められるかが親の課題だと思います。院長より、低血糖症の人は筋肉がつきにくいといわれましたが、頑張って腹筋を行っていました。現在は役者を目指しているため、声を出すためには腹筋が必要という考えで腹筋を行っているようです。治療の中で、規則正しい生活が何より大切であると実感しましたが、本人は頑張っていてもなかなかできないこともあります。また、食事の乱れについても、分かっていても改善できないこともありました。低血糖症の検査(OGTT)や治療の窓口が、精神科にもあれば良いのにと思います。精神科の医師が栄養療法の考え方にまったく理解がないことが問題だと思います。

患者知人
地域の介護サポーターの勉強をしており、食事や健康への興味が強くなりました。精神科の入退院を繰り返している甥がいて、低血糖症なのではないかと疑っています。そのこともあり、今回の研修会に参加しました。低血糖症については、症状が重くなる前に食事で何とかできるのではないかと思いました。

患者の母
娘は低血糖症を発症する前よりも体調が良くなっています。以前は何かをしたいという気持ちがあっても、行動に移す体力や精神力がありませんでした。今では友人と遊びや旅行などを楽しんでいます。治療中は親自身が不安になる時があり、治療の会の交流で話を聞いていただけたことは本当に救いでした。サプリメントはどんな状態でも欠かさないように気を配り、親が予め準備しておきました。自分が低血糖症とは知らず、精神科に通い薬漬けになり、精神科医からは治らないといわれていることがあると聞きます。自分の娘が良くなったからこそ、もっと多くの人に低血糖症や栄養医学を知ってほしいと思っています。

患者の母
息子はまだ目に見えた改善がないので不安に思っています。食事については気にしていますが行き詰りを感じています。今回治療の会に参加して、調理の仕方や味付けの工夫などのアドバイスをいただき、また、周りの方の発症から改善までに至る状況を聞けたことで不安が少し払拭されました。

 

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